4〜6月期の日本人国内宿泊観光旅行、震災前の水準上回る 観光庁調べ


 観光庁は14日、今年4〜6月期の旅行・観光消費動向調査の結果(速報)をまとめた。日本人の観光を目的にした国内宿泊旅行は延べ旅行者数と消費額で、前年同期、東日本大震災発生前の前々年同期の水準をともに上回った。1回の旅行での支出額を示す旅行単価は、前々年同期の金額には届かなかった。

 日本人の国内宿泊観光旅行の延べ旅行者数は4391万人で前年同期比18.9%増、前々年同期比で9.1%増。消費額は2兆2841億円で前年同期比21.4%増、前々年同期比3.2%増となった。

 一方で旅行単価は5万2021円で、前年同期の5万939円に対して2.1%増加したが、前々年同期の5万4998円と比べると5.4%減少した。

 日本人の国内宿泊観光旅行の延べ旅行者数を目的地別に推計すると、地方運輸局等の管轄で10地域のうち3地域が震災前の水準を下回った。下回った3地域は東北が324万人(前々年同期333万人)、中国が192万人(同195万人)、九州が328万人(同390万人)だった。

 
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