4月から「ヴィニェットコレクション」で新装 大規模改装中のリーガロイヤルホテル


中川総支配人が説明した(16日の記者会見で)

 リーガロイヤルホテル(大阪市、中川智子総支配人)は16日、今年4月1日から、IHGホテルズ&リゾート(IHG)のコレクションブランド「ヴィニェットコレクション」に加盟することを発表した。同館は現在、開業以来最大規模の改装を進めており、改装終了とともに「リーガロイヤルホテル大阪 ヴィニェットコレクション」としてグランドオープンする。

 リーガロイヤルが加盟する予定のヴィニェットコレクションはIHGが21年8月に発表したラグジュアリー&ライフスタイルホテルブランド。現在世界19施設が加盟し、日本ではザ・ウィンザーホテル洞爺(北海道)が加盟。現在34ホテルが準備中という。

 同コレクションは、通常のホテルブランドとは一線を画し、各ホテルが地域性や独自の個性に基づいた宿泊体験を提供しているのが特長。ホテルごとに滞在時の思い出に残るような体験を提供することや、人や地域、地球にポジティブな変化をもたらすような取り組みを行うことで、責任ある旅行の提供を行うことも共通の理念となっている。

 同ホテルではこれに基づき、チェックイン時にラウンジなどで流れる音楽を宿泊客が選べるサービス行い、音楽面での思い出作りを演出する。ポジティブな変化を導く取り組みとしては、地域で支援を必要とする子供たちの自立を促す教育、文化活動プログラムを提供する。具体的には、人生の門出となるタイミングなどでテーブルマナーを学びながら門出を祝うようなプログラムを提供する考え。

 このほか2月から宿泊客限定で、生け花や書道、鎌倉彫といった日本の伝統文化を楽しむ有料アクティビティの提供を開始。顧客の多様化を視野に、本格的なヴィーガンコースの提供も始めた。

 同ホテルは23年1月に外資系ファンドのベントール・グリーンオーク・グループと資本提携を行い、土地と建物を譲渡するとともに、ロイヤルホテルは運営に特化。23年6月からはIHGのロイヤリティプログラムにノ4月から「ヴィニェット」で新装 大規模改装中のリーガロイヤルホテルーブランドホテルとして参画し、グローバル面での集客チャネルの強化を進めてきたほか、万博やIR開業などを視野に24年から135億円をかけた大規模改装を行ってきた。

 16日に記者会見を行った中川氏は、同日に創業90年を迎えたリーガロイヤルの歴史やリニューアルのコンセプト、IHGへの参画などについて説明。中川氏は「『大阪の迎賓館』として多くの方に利用いただいてきたが、コロナ禍による接客の省力化などで失われたものも多かった。ヴィニェットコレクションに加盟するにあたり、設備面はもちろんサービス面もグローバル水準で見直すことができた。レガシーを大切にしつつ『伝統美と水の融合』をコンセプトにした改装も、順次お披露目している。4月のグランドオープンに向け全力で準備を行っているので、期待してほしい」と語った。


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