福島県とJR東日本は2日、福島市のホテルサンルートプラザ福島で4月1日から開幕する大型観光企画「ふくしまデスティネーションキャンペーン(ふくしまDC)」の概要を発表した。5連のポスターを背に内堀雅雄知事、松木茂JR東日本仙台支社長、小池邦彦同水戸支社長らが共同記者会見し、説明した。首都圏、東北の報道関係者ら約60人が出席した。
内堀知事はDCに合わせて刷り上がった120万部におよぶ総合ガイドブックを披露。約3千の観光素材からDCならではの「36の特別企画」を説明した。
メーンテーマは「花」「食(日本酒)」「温泉」。三つのテーマを宣伝の柱とし、国宝・梁川八幡神社の600年ぶりの「御本尊特別御開扉」など歴史、文化、自然などの魅力と、震災以降の全国からの支援に対し感謝を伝えるため、おもてなし力を強化し、来訪者の「五感」に訴える。笑顔を共有し復興の期待に応えていく。
松木支社長はDC期間中(設定のある土、日曜)、県内全線で運行されるSLやイベント列車のスケジュールを発表。福島の新しい旅の魅力としてイベント列車「フルーティアふくしま」をPRした。「フルーティアふくしま」は、アテンダントを配置し、福島のフルーツを使ったオリジナルスイーツとドリンクを味わい、優雅に花回廊を車窓から眺めることができる。
小池支社長は、国宝・白水阿弥陀堂のLEDを使った夜間ライトアップや松川浦復興チャレンジグルメ、千年以上の歴史がある相馬野馬追の里での「SAMURAI」コスチュームでの街歩き体験などについてインバウンドも視野に入れて説明した。
また、福島県旅館ホテル組合の約120軒の旅館で企画した“小原庄助”にちなんだのんびりプランの「朝寝、朝酒、朝湯+α」企画なども紹介された。
福島県の内堀知事(中央)、JR東日本の松木仙台支社長(右)、小池水戸支社長(左)