観光庁が5月31日に発表した宿泊旅行統計調査の第1次速報値で、2022年4月の全国の宿泊施設における延べ宿泊者数は3380万人泊となった。21年同月比は50.6%増だが、コロナ禍前の19年同月と比べると33.4%減だった。オミクロン株の感染拡大に伴うまん延防止等重点措置は3月21日で全ての地域で解除。国の支援による「県民割」事業が4月1日から地域ブロックに拡大されたが、宿泊需要はコロナ前の状態には回復しなかった。
まん延防止等重点措置は、東京、大阪、愛知など18都道府県が3月21日に解除され、全面解除となった。3月の延べ宿泊者数(第2次速報値)は3346万人泊で19年同月比34.6%減だった。3月から4月への下げ幅の改善は1.2ポイントにとどまった。
4月の延べ宿泊者数のうち日本人延べ宿泊者数は3329万人泊で、19年同月比15.6%減、21年同月比49.8%増。「県民割」事業は、4月1日以降、都道府県ごとに順次、誘客範囲が地域ブロックに拡大され、期間も延長されたが、ゴールデンウイーク(GW)は割引支援の対象外となり、10連休のGWで好調だった19年同月の実績には届かなかった。
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