感染対策は4割が「変わらず」
観光経済新聞社はこのほど、全国の主な旅館約200軒に、新型コロナウイルス感染症の5類移行に関するアンケート調査を行った。季節性インフルエンザなどと同じ5類への移行について「賛成」が9割超。ゴールデンウイーク明けの5月8日からの移行について「妥当」が約6割、「遅い」が3割弱となった。5類への移行による自館の感染対策は「変わらない」が4割台と、「変わる」の3割台を上回った。
調査は今月2~6日、全国の主な旅館約200軒にファクスで回答用紙を送付して実施。期間中、52軒から回答を得た。
新型コロナウイルス感染症の5類への移行について、「賛成」「反対」「その他」の三つの選択肢から一つを選んでもらった。回答は「賛成」が48軒、回答率92.3%と圧倒的に多かった。「その他」は3軒(5.8%)、「反対」は1軒(1.9%)にとどまった。
移行の時期については「早い」「妥当」「遅い」「その他」の四つの選択肢から一つを選んでもらったところ、「妥当」が32軒、回答率61.5%と、「遅い」の14軒(26.9%)を上回った。このほか「早い」が4軒(7.7%)、「その他」が2軒(3.8%)。
「妥当」以外を答えた人に、いつが妥当だったかを聞くと、最も早いのが「重症化リスクがインフルエンザより低いとの報告が出てきた2020年夏ごろ」。このほか「第7波前」「各事業者が対策を徹底した上で昨年秋ぐらいから」「3月または4月、入学等に合わせて」「4月上旬、入学式が終わるころ」「夏(8月)前」「2023年が済んだころ」などが挙がった。
5類移行に唯一、反対と答えた人は「医療機関の負担がいまだ軽減される前の移行は早い」としている。
5類移行で自館の感染対策が変わるかどうかについて、「変わる」「変わらない」「その他」の三つの選択肢から一つを選んでもらった。最も多いのが「変わらない」で21軒(回答率40.4%)。ただ、「変わる」に18軒(34.6%)、「その他」に13軒(25.0%)が回答し、比較的判断が分かれる形となった。
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