訪問先決定、6割が口コミサイトを参照
一般社団法人四国ツーリズム創造機構(香川県高松市、半井真司代表理事)は今年3月、「令和4年度四国広域観光推進調査事業委託業務」の報告書を取りまとめた。このうち四国への訪日旅行、「四国遍路」に関する調査、分析の中から、英国、台湾からの外国人客に関して、旅行情報の取得や四国遍路を組み入れた旅行商品の興味度合いについての調査結果を紹介する。
同調査は、「四国遍路」の高付加価値化とインバウンド誘客促進のためのキラーコンテンツ化を図るため、「四国遍路のターゲットとなり得るペルソナの設定」「四国遍路の訴求可能性の把握」「巡礼観光等における受入環境のニーズを把握」「四国遍路と親和性のある付加価値分野(自然、アドベンチャー、歴史など)の把握」等を調査するもの。
調査は、英国、台湾において、巡礼やアドベンチャートラベルなど、四国遍路に関連のある観光分野に嗜好性を持つ人を対象に、定性調査として各1グループ10人へのグループインタビュー、定量調査として各400人計800人に対するWEBパネル調査(定量調査)を行った。
このうちWEBパネルでは四国遍路の旅行商品について、旅行日数や周遊エリア別に興味度合いを尋ねた。これによると、台湾では興味があると答えた人が最も多かったのは「四国遍路の巡礼と大阪や広島といった近くの大都市の観光も含めた1週間程度の旅行商品」、英国では「3日程度の短期間で巡礼する旅行商品」だった。双方とも、「3日程度」「大阪や広島の都市観光を含めた1週間程度」のツアーが興味を集めた。
「四国遍路に興味・関心のある層は一定数存在すると想定されるが、旅行商品として捉えた場合ではもう少し理解(商品の詳細等)のできる内容での検討が必要である」と同機構では分析。四国遍路の旅行商品のリパッケージが望ましいとした。
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