
財務省は3月5日、翌6日から募集を始める個人向け国債の発行条件を公表した。「固定5年債」の利率は年1.03%となり、17年ぶりに“1%”を超えた。金融機関の預金獲得競争が激化するなか、信金関係者からは「定期預金から個人向け国債へのスイングが起こるのではないか」と警戒する声も上がっている。
利率は、基準金利から0.05%を差し引いて算出する。基準金利は、年1.08%。前営業日の市場実勢利回りをもとに計算した固定利付国債(期間5年)の想定利回りからはじき出した。3月31日まで募集し、4月15日に発行する。変動10年債の利率は年0.92%、固定3年債では年0.87%だった。【記事提供:ニッキン】
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