内閣府は8日、景気ウォッチャー調査の5月分を公表した。同月の景気の現状判断DI(季節調整値)は前月比3.6ポイント増の54.0。サービスを含めた家計動向関連、企業動向関連、雇用関連の全てのDIが上昇した。景気の先行き判断DIも全てが上昇。観光関係の企業からは、「来客数が多かった」「コロナ流行前の6割回復」など、前向きな回答が目立っている。
DIは宿泊、飲食、商店など、地域の景気を観察できる職種の人々に3カ月前と比べた景気の現状と2~3カ月先の景気について、「良い」「どちらとも言えない」「やや悪い」など5段階で判断してもらい、結果を数値化したもの。
現状DIは家計動向関連が前月比4.2ポイント増の53.0。サービス関連(6.6ポイント増の60.1)ほか、飲食関連(9.4ポイント増の62.2)、小売関連(2.5ポイント増の50.2)、住宅関連(2.5ポイント増の48.2)と、構成する四つのDI全てが上昇した。
企業動向関連(3.0ポイント増の50.4)、雇用関連(0.3ポイント増の62.9)も上昇した。
先行きDIは同2.2ポイント増の52.5。家計動向関連(2.2ポイント増の52.2)など、全てのDIが上昇した。
景気判断理由の主な回答は次の通り。
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