観光庁が発表した宿泊旅行統計調査(第1次速報値)で、2023年5月の全国の宿泊施設における延べ宿泊者数は5012万人泊で、22年同月比36.2%増、19年同月比2.5%減だった。このうち日本人延べ宿泊者数は、ゴールデンウイーク(GW)10連休で宿泊需要が喚起された19年同月とほぼ同水準となった。外国人延べ宿泊者数もコロナ前の約9割を回復した。
延べ宿泊者数全体の19年同月比の推移を見ると、22年12月が0.1%減、23年1月が7.5%減、2月が5.5%減、3月が0.9%減、4月が10.2%減となっている。全国旅行支援が始まり、水際対策が大幅に緩和された22年秋以降は、宿泊需要が改善傾向にあるが、いまだコロナ前の数値は上回っていない。
日本人延べ宿泊者数は4115万人泊で、22年同月比13.8%増だった。GW10連休が話題となった19年同月の実績4168万人泊との比較では1.3%減だった。18年同月の実績3664万人泊と比較すると12.3%増となった。
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