総務省の労働力調査によると、今年6月の完全失業率(季節調整値)は2.8%で、前月比0.1ポイント低下した。男性は3.1%で同0.1ポイント低下。女性は2.5%で前月と同率だった。
2017年6月から37カ月連続で2%台を記録。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、前月に引き続き3%に迫る数値となった。
同月の完全失業者数は195万人で、前年同月比33万人増加。このうち「勤め先や事業の都合による離職」が19万人増加。「自発的な離職(自己都合)」が6万人増加。「新たに求職」が7万人増加。
同月の就業者数は6670万人で、前年同月比77万人減少。このうち「宿泊業、飲食サービス業」は369万人で、前年同月比38万人減少した。「建設業」(同31万人減の473万人)、「生活関連サービス業、娯楽業」(同22万人減の225万人)、「卸売業、小売業」(同15万人減の1022万人)、「運輸業、郵便業」(同14万人減の348万人)、「製造業」(同13万人減の1059万人)などでも、前月から就業者が大きく減少した。
同月の雇用者数は5929万人で、前年同月比94万人減少。そのうち正規の職員・従業員数は3561万人で、同30万人増加。非正規の職員・従業員数は2044万人で、同104万人減少した。