6月の訪日外国人旅行者数、15%増271万人で過去最高


韓国の伸び鈍化、地震が影響

 日本政府観光局(JNTO)が18日に発表した今年6月の訪日外国人旅行者数(推計値)は、前年同月比15.3%増の270万5千人となり、6月として過去最高を記録した。政府の訪日促進の重点20市場すべてで6月の最高値を更新。このうち米国、インドネシアは1カ月当たりの最高値を記録した。東アジアでは中国は好調だったが、韓国、香港には大阪府北部地震(6月18日)が影響したとみられ、伸び率が鈍化した。

 韓国は6.5%増の60万6100人。前年同月に対して2桁の伸び率が続いてきたが、大阪府北部地震の影響で1桁の伸び率にとどまった。香港も地震の発生を受けて1.8%増の20万5500人となった。

 中国は個人旅行、団体旅行ともに好調で、29.6%増の76万900人。台湾は、昨年は5月だった端午節休暇が今年は6月だったことで旅行需要が増加し、5.4%増の45万6900人だった。

 欧米豪9市場は、前の月の5月に続いてすべての市場が2桁の伸び率を記録した。訪日プロモーションの効果、旅行先としての日本の認知度の高まりなどで好調。米国が17.2%増の16万1700人、豪州が10.1%増の3万5800人、カナダが18.0%増の2万3900人、英国が15.4%増の2万2500人、フランスが20.7%増の1万9400人、ドイツが12.5%増の1万4400人など。

 東南アジアでは、インドネシアが46.4%増の5万6100人、マレーシアが21.5%増の3万6500人。両市場ともイスラム教のラマダン(断食)の開始日が前年より早く、断食明けの休暇などで6月の旅行需要が増加した。

 タイは航空路線の拡充などで42.2%増の7万3600人、シンガポールは10.2%増の4万人、フィリピンは18.6%増の3万7300人、ベトナムは34.9%増の2万9500人となった。

 今年1~6月累計の訪日外国人旅行者数(推計値)は、前年同期比15.6%増の1589万9千人。重点20市場すべてで上半期の過去最高を記録した。7月の動向について観光庁、JNTOでは、大阪府北部地震に加え、西日本を中心とする7月豪雨の影響に注視している。

 また、今年6月の出国日本人数(JNTO推計値)は、前年同月比6.4%増の142万2千人だった。今年1~6月累計は前年同期比4.3%増の878万3千人となった。

 
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