楽天が8日発表した08年6月中間期の連結決算で、楽天トラベルを中核とするトラベル事業ビジネスユニットは、売上高が前年同期比26.3%増の72億5100万円だった。
一般の旅行会社の取扱額に相当する予約流通総額も同21.5%増の1248億円と好調。ただ、人件費や広告宣伝費などの営業費用が増加したため、営業利益は同1.3%増の27億4900万円にとどまった。
トラベルが20%を超える高い成長率を維持しながらも営業利益が微増だったことについて三木谷浩史会長兼社長は「2月くらいまでコスト管理が手薄だった。本部系スタッフが多すぎたため、フロントラインへの配置転換や派遣社員の削減など、大幅なリストラをした」と説明。これにより「第3四半期は大幅に収益が改善する」とした。
楽天の連結決算は、売上高が23.1%増の1218億1400万円、営業利益が35.7%増の182億6600万円、経常利益が16.0%増の173億9500万円、純利益が25.7%増の72億9300万円だった。