日本政府観光局(JNTO)によると、7月の訪日外客数は前年同月比2.2%増の82万5400人となり、過去最高を記録した。ただ、燃油サーチャージの値上げや四川大地震の影響などもあり「伸び幅は縮小」(JNTO)している。
月別過去最高記録はこれで29カ月連続となったが、国別で見ると明暗が分かれた。
韓国は同6.3%減の23万8100人で、4カ月ぶりに減少。「7月としては04年以来4年ぶりの減少」(同)という。燃油サーチャージの高騰による旅行手控えの影響が出たと見られる。
中国は同0.1%減の10万1千人。四川大地震や北京五輪前の出張手控えなどもあり、前年並みにとどまった。「ただ観光目的の訪日客は、8月の団体観光旅行の需要が五輪観戦のため7月に前倒しされたこともあり、比較的好調だった」ようだ。
一方、台湾、香港、タイ、シンガポール、豪州、カナダ、フランスなどについては過去最高を記録。このうち、台湾はANAやJALの定期チャーター便の就航や香港エクスプレスによる地方空港への乗り入れなどもあり、同25.5%増の6万6100人となり、7月としては初の6万人台を突破した。
この結果、1〜7月の累計訪日外客数は前年同期比8.6%増の516万2600人。
出国日本人数は同4.4%減の135万1千人で15カ月連続の減少となった。