
大阪商工会議所や大阪府・市、大阪観光局などでつくる水都大阪コンソーシアム(委員長、近藤博宣・大商常務理事)は2月20日、関西の大学との連携プロジェクト「水都大阪アカデミア」の成果発表会を開催した。7大学がユニークな取り組みの成果を披露した。
アカデミアは各大学などと連携し、水都大阪にかかる歴史や文化を学び、水の回廊を中心とする課題を掘り下げ、学生ならではの水都大阪の魅力を発見、発信するプロジェクト。「互いの取り組みを共有することで、新しい発想の気づき、大学間のさらなる連携を深めることで、大学生による大阪の水辺のファンづくりにつなげたい」としている。
近畿大、大阪工業大、同志社女子大、関西大、阪南大、梅花女子大、追手門学院大のゼミ生らがプレゼンテーションを行った。
近畿大の経営学部経営学科布施匡章研究室は「外国人観光客に向けた大阪旅行の思い出創造イベント」と題して、昨年11月19~21日、三井ガーデンホテル大阪プレミアムや同コンソーシアム、ポスト舎の協力を得て、大阪への再訪を促す「お手紙ワークショップ」を開催した。
目的は、(1)三井ガーデンホテル大阪プレミアムで思い出を作ってもらう(2)ひらがなを書く体験で日本の文化に触れてもらう(3)もう一度大阪に来たいと思ってもらう―こと。発表した女子学生は「大阪で記憶に残る思い出を作ってもらうことで、ホテルのリピートと中之島(水辺)の活性化につながる」と述べた。
イベントに対する具体的な目標を設定していなかったため、「このイベントは成功したのかが不明瞭」とあいまいさが残ったものの、満足度は非常に高かったと自己採点した。
このほか、同志社女子大の現代社会学部社会システム学科日下菜穂子研究室は「おにぎり」をテーマに「大阪の食材を使って、おにぎりをゲストと一緒に握って、食べて、感動を高めあうプロジェクト」を実施。ゲストと大学生が言葉を超えた大阪らしい温かな交流が生まれたという。