国土交通省九州運輸局が10日に発表した2019年7月の九州への外国人入国者数(確定値)は、前年同期比7.9%減の41万9千人となった。法務省の出入国管理統計を基に集計。このうち通常入国が6.1%減の26万6千人、クルーズ船の寄港に伴う船舶観光上陸が11.0%減の15万3千人だった。
国・地域別では、韓国が16.8%減の14万7千人。日韓関係の悪化に伴い団体旅行を中心に訪日旅行をキャンセルする動きが見られ、空港・港別では博多港が23.8%減、対馬(厳原港、比田勝港)では41.5%減と大幅な減少となった。
中国は10.5%減の17万3千人。うち通常入国者は個人旅行の好調で16.7%増の2万8千人となり、7月として過去最高を記録した。船舶観光上陸は14.3%減の14万5千人だった。
他の東アジアの市場は、台湾が14.2%増の4万3千人、香港が9.5%増の2万9千人。東南アジアは、タイが87.8%増の4千人、フィリピンが47.1%増の3千人などで全体として好調。欧米豪は、米国が3.0%減の3千人、英国が11.9%増の2千人などだった。