ホテル・旅館は6件
帝国データバンクによると、今年7月の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は前年同月比8.2%増の847件、負債総額は同14.3%増の1048億100万円で、ともに2カ月連続で増加した。ホテル・旅館経営業者の倒産は6件、負債総額9億6800万円だった(一部既報)。
件数を7の業種別に見ると、3業種で前年同月を上回った。このうちサービス業は30.4%増の210件。経営コンサルタント、音楽教室、スイミングスクールなどの専門サービス業や広告業で件数が増加した。運輸・通信業(59.1%増の35件)、製造業(34.6%増の105件)も増加した。
建設業、卸売業、小売業、不動産業は件数が減少した。
9の地域別では、6地域で前年同月を上回った。このうち近畿は30.3%増の228件。2府4県の全てが増加した。
北海道、東北、九州の3地域は減少した。
観光関係の主な倒産は報告されていない。
サービス業のうち、ホテル・旅館経営業者の倒産は前年同月比1件、前月比11件それぞれ減少の6件と、4カ月ぶりの1桁台となった。負債総額は前年同月比0.2%増、前月比86.9%減の9億6800万円=表。
1月からの累計は、件数が前年同期比102.6%増の79件。負債総額が同259.9%増の546億4800万円。
7月の旅行業者の倒産は1件、負債総額1200万円。件数は前年同月と同数、前月比1件減少した。負債総額は前年同月比70.0%減少。前月比では、前月に大型倒産が発生した影響でほぼ100%の減少となった。
1月からの累計は、件数が前年同期比27.3%増の14件。負債総額が6月の大型倒産の発生で、同4687.3%増の286億2800万円と大きく増加した。