JNTO集計で3621件に
日本政府観光局(JNTO)は11月27日、2019年に日本国内で開催された国際会議の件数が前年比5.5%増(188件増)の3621件となった。JNTOの基準に基づく集計。東日本大震災が発生した11年以降、8年連続の増加で過去最高だった。
JNTOが全国のコンベンション推進機関などからの情報を基に集計。民間企業以外が主催者で、日本を含む3カ国・地域以上から50人以上の参加がある国際会議が対象。
都市別に19年の開催件数(カッコ内は前年比)の上位を見ると、(1)東京(23区)561件(84件減)(2)神戸市438件(19件増)(3)京都市383件(35件増)(4)福岡市313件(20件増)(5)横浜市277件(121件増)(6)名古屋市252件(50件増)(7)大阪市204件(52件増)(8)北九州市150件(17件増)(9)仙台市136件(20件増)(10)札幌市102件(7件減)。上位10位以内の都市の顔ぶれは前年と同じで、横浜市と名古屋市の順位が入れ替わった。
19年に日本国内で開かれた国際会議の参加者総数は、前年比8.4%増の199万3790人。このうち外国人参加者数は同1.8%増の21万3394人となった。参加者総数は14年に次ぐ2番目の実績、外国人参加者数は16年に次いで2番目の実績だった。
国際会議の規模別の動向では、参加者総数300人以上、外国人参加者数50人以上の中・大型国際会議の開催件数が前年比1.5%増の471件だった。中・大型国際会議の開催件数全体に占める割合は1割強だが、参加者総数では約5割、外国人参加者数では6割超を占めている。
今後の国際会議の誘致、開催についてJNTOでは「コロナ禍による会議のオンライン化などの最新動向や主催者のニーズの把握に努め、各都市と緊密に連携し、今後も日本での国際会議の開催を目指して誘致促進を強化する」との姿勢を示している。