観光庁の宿泊旅行統計調査の第2次速報値で、全国の宿泊施設における2024年8月の延べ宿泊者数は6498万人泊となった。19年同月比で2.8%増、23年同月比で1.0%増。延べ宿泊者数は、訪日外国人の増加などを受けて、統計上比較可能な2010年以降で月間として最高だった。ただ、地域別に19年同月比をみると、プラスは15都道府県で、32県はマイナスだった。台風や南海トラフ地震臨時情報の影響を受けた地域もあるとみられる。
8月の19年同月比がプラスだったのは、北海道、茨城、栃木、東京、石川、山梨、岐阜、愛知、京都、大阪、兵庫、鳥取、広島、福岡、長崎の15都道府県。このうち伸び率が20%以上は、東京都の31.8%増、岐阜県の26.6%増、北海道の20.2%増だった。
マイナスだった32県のうち、8月8日の日向灘沖地震、その後の南海トラフ地震臨時情報の影響を受けたとみられる宮崎県は34.3%減だった。宮崎県以外で10%以上の下げ幅だった地域は、和歌山県の26.0%減をはじめ、岩手、秋田、山形、福島、新潟、富山、福井、静岡、三重、滋賀、佐賀の12県に及んだ。
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