観光庁の宿泊旅行統計調査の第2次速報値で、2023年8月の全国の宿泊施設における延べ宿泊者数は、22年同月比30.2％増の6102万人泊だった。コロナ前の19年同月との比較では3.5％減となった。地域別で19年同月比がプラスだったのは10都道府県。このうち外国人延べ宿泊者数は13都府県がプラスだったが、14県が30％を超えるマイナスとなるなど、コロナからの回復状況には地域差が大きかった。
延べ宿泊者数全体を見ると、19年同月比がプラスだった10都道府県は、北海道11.2％増▽栃木県1.7％増▽埼玉県8.0％増▽東京都25.5％増▽京都府1.8％増▽大阪府3.5％増▽愛媛県3.9％増▽高知県18.7％増▽福岡県0.8％増▽長崎県2.1％増。一方でマイナスの37県のうち、福島、群馬、福井、山梨、三重、滋賀、佐賀、宮崎の8県は20％を超える下げ幅だった。
延べ宿泊者数のうち日本人延べ宿泊者数は、22年同月比10.4％増、19年同月比5.2％減の5093万人泊。19年同月比がプラスだったのは、北海道14.3％増▽栃木県0.9％増▽埼玉県8.1％増▽東京都9.5％増▽愛知県0.5％増▽京都府2.6％増▽愛媛県4.2％増▽高知県17.8％増▽長崎県3.8％増▽沖縄県7.4％増―の10都道府県だった。
外国人延べ宿泊者数は1010万人泊で、22年同月比1296.5％増と約14倍。19年同月比は6.4％増で、初めてコロナ前を上回った7月に続いてプラスとなった。延べ宿泊者数全体に占める外国人の割合は16.5％だった。
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