観光庁が11月30日に発表した宿泊旅行統計調査で20年9月の全国の宿泊施設における客室稼働率(第2次速報値)は、前年同月比27.3ポイント減の36.1%だった。宿泊施設のタイプ別では、シティホテルなどの下げ幅が旅館などに比べて大きい。都道府県別では東京都の客室稼働率が最低となった。
施設タイプ別では、シティホテル44.3ポイント減の35.0%▽ビジネスホテ32.1ポイント減の44.2%▽リゾートホテル24.7ポイント減の35.1%▽旅館10.0ポイント減の29.4%(旅館のうち従業者数10人以上の施設13.8ポイント減の40.5%)▽簡易宿所20.6ポイント減の16.1%。下げ幅はシティホテルが4割を超えるのに対し、旅館は約1割だった。
都道府県別で客室稼働率が低いのは、東京都54.0ポイント減の25.2%▽沖縄県41.0ポイント減の26.5%▽山梨県22.2ポイント減の27.7%▽京都府38.5ポイント減の28.1%▽長野県12.7ポイント減の28.4%―など。他方で客室稼働率が高かったのは、山口県9.2ポイント増の62.4%▽青森県14.4ポイント減の48.8%▽岩手県9.7ポイント減の48.6%―などだった。