南三陸311メモリアル、住民から募集した震災前の写真を展示「あの頃に会いに行く 南三陸の暮らし展」 5月15日まで開催


 東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」(宮城県南三陸町)では、館内の無料公開している「みんなの広場」にて、2023年2月15日から5月15日までの期間限定で、「あの頃に会いに行く 南三陸の暮らし展」を開催する。同時に館内の展示ギャラリーでは、企画展「それでも私たちは歩み続けた」を開催する。

 

  • 特別企画展「あの頃に会いに行く南三陸の暮らし展」

■会期:2023年2月15日(水)~5月15日(水)
■会場:東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」みんなの広場

 

この特別企画展では、震災前の南三陸町の写真を広く一般公募して展示するもので、写真の提供者の思い出も記されています。今はなき町での懐かしい思い出を町民をはじめ、多くの人たちと語り合える場を作り出すことをねらいとして開催するものです。会場には、志津川地区の街並みを再現した模型(企画・構想:槻橋修+神戸大学槻橋研究室)をエリア毎に分割展示します。(展示予定 2/15~3/13 五日町・南町・本浜町周辺 3/15~4/10 新井田・天王山・大森周辺 4/12~5/15林・塩入周辺 ※展示予定は変更することがあります。)
また、会期中には、トークイベントも開催されます。

<関連イベント> みんなで語ろう!懐かしの南三陸

震災前の街並み震災前の街並み

■概要
みなさんにお持ちいただいた震災前の懐かしい南三陸町の写真を囲んで、思い出を語り合いましょう。ファシリテーターは、仙台を中心に宮城県各地で古い写真や映像を収集・展示している「3.11オモイデアーカイブ」の佐藤正実氏。先人たちが伝えたきた地域の伝統や文化、生活の知恵、そして今では見ることのできない、懐かしい風景を記録した映像資料は、当時を知らない子どもたちに郷土の良さを伝え、途絶えがちな世代間のコミュニケーションツールとして、大いに活用されているといいます。20世紀アーカイブ仙台が所蔵する、南三陸町の古い動画なども上映しながら、たっぷりと思い出を語り合いましょう。
ファシリテーター 佐藤正実(3.11オモイデアーカイブ 代表)
コーディネーター 吉川由美(「みんなで南三陸」プロジェクト・ディレクター)
■会場 南三陸ポータルセンター
■日時 3月26日(日)13:30~15:00
■参加無料 ※事前申込要(申込多数の場合抽選) ※定員30名

ファシリテーター・プロフィール
佐藤正実 (3.11オモイデアーカイブ 代表)

ファシリテーター佐藤正実ファシリテーター佐藤正実

 仙台市沿岸エリアを拠点に、3.11前後のまちの記録や人々の記憶・体験のアーカイブを進めている。東日本大震災で気づかされたもともとのまちの成り立ちや暮らし、そして想い出の大切さを知り伝える企画を運営してきた。「3.11キヲクのキロク」、「3.11キヲクのキロク、そしてイマ。」などを企画・編集するほか、仙台市震災メモリアル・市民協働プロジェクト「伝える学校」に参画したり、せんだいメディアテークと共催で、3.11定点撮影記録展「みつづける、あの日からの風景」、食べ物を通して震災体験を語る「3月12日はじまりのごはん」を開催した。また2022年には、せんだい3.11メモリアル交流館と共同企画で、震災以前の仙台市沿岸部の写真をもとに、地域の方々とかつての暮らしを語り合う「おらほのアルバム」を開催。「Library of the Year 2018」優秀賞を宮城県内で初受賞。

コーディネーター・プロフィール
吉川由美 (有限会社ダ・ハ プランニング・ワーク 代表取締役 アートイニシアティヴ ENVISI代表)

コーディネーター吉川由美コーディネーター吉川由美

 仙台市出身。文化事業ディレクター・演出家。文化芸術を核に、コミュ二ティ、地域資源、観光、教育、医療、福祉などをつなぎながら、地域に活力と新たな価値を創り出す活動を進めている。南三陸町でアートプロジェクトを開始したのは2010年。東日本大震災で甚大な被害を受けた南三陸町で、復興に向け、アート活動を通した支援プロジェクトを展開してきた。「南三陸みんなのきりこプロジェクト」は、2013年第6回ティファニー財団賞を受賞。 2022年10月1日に開館した南三陸町東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」のラーニングプログラム制作と展示ディレクションを担当。演出家として、ダンス、演劇、朗読などの舞台で活動するほか、東北各地の大規模イベント、式典などを多数を演出。

  • 展示ギャラリー企画展「それでも私たちは歩み続けた」

二次避難を見送る町長二次避難を見送る町長

■会期:2023年2月15日(水)~5月15日(月)
■会場:東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」展示ギャラリー
この企画展では、被災当時、大津波に何もかもを奪われながらも、南三陸町の住民たちが最も困惑したことや、それぞれの場所で震災後の1年間、どのように窮地を乗り切ったのかに焦点を当て、バナーと町民の証言映像等を展示します。本展では、当時の小学生たちの活動も紹介されます。震災後、初めての追悼式では、当時の町内の小学生たちが自分たちで一年を振り返りながら作った歌を披露しました。当時の貴重な記録を初公開。子どもたちが作った歌が、大人たちを励まし、一縷の希望の光となったことを感じていただけることでしょう。

  • 南三陸311メモリアルとは

 南三陸311メモリアルは、防災・減災にについて自分ごととして考えるためのプログラムを提供する震災伝承ラーニング施設です。延面積593.12㎡とコンパクトな施設ですが、住民たちの体験や思いに触れることができる展示やプログラムを備えています。自然災害から命を守るために大切なことは何かを問い続けることが、本施設のミッションです。

所在地:〒986-0752 宮城県本吉郡南三陸町志津川五日町200番地1
電話:0226-47-2550
公式サイト:https://m311m.jp/
開館時 間|9:00~17:00
休   館   日|火曜日、年末年始
入   場   料|※ラーニングシアターで選択したプログラムの所用時間に合わせて入場料を設定しています。
<レギュラー>
一般1,000円 高校生800円 小学生・中学生500円
<ショート>
一般600円 高校生500円 小学生・中学生300円
※「団体入場」とは、1回に利用する人数が10人以上の場合。
予約申し込み|公式HPより希望の来館時間を予約<https://m311m.jp/
問  い  合  せ|m311m@m-kankou.jp (一般社団法人南三陸町観光協会)

 
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