京都で料理を修行
――場所は。
「JR高山駅から徒歩15分、車で5分ほどです。観光名所・古い町並みとは反対方向ですが、静かで落ち着いた雰囲気です」
――料理旅館とうたっていますね。
「京都の割烹料理屋で修業しました。料理のいろはを学び、フグの調理師免許も取得しました。24歳のころに高山に戻り、いまは懐石料理を提供しています」
――高山は飛騨牛はじめ、グルメにはたまらない土地柄です。
「変に細工をせず、昔ながらの料理を提供するよう心掛けています。飛騨牛ヒレステーキは肉本来のうまみを堪能できるよう、塩コショウで味わっていただきます。冬はフグ、夏は清流・馬瀬川で私が釣ったアユを出します。ここのアユは味や香りが良く、『全国利き鮎(あゆ)会』でグランドチャンピオンにもなったことがあります」
「朝食は炭火で焼く朴葉みそや出し巻き玉子など、飛騨の郷土料理を味わっていただきます。漬物や梅干しなども自家製です。地産地消にこだわっています」
――お客さまの反応はいかがですか。
「おかげさまで、料理目当てに来るリピーターも多くいらっしゃいます」
――お風呂は。
「温泉ではありませんが、家族風呂が二つあります」
――外国人客は。
「高山には外資系のホテルがたくさんできています。その中で生き残るためにも、より一層地元の方を大切にして、何より地元の方に喜ばれるお店にしていきたいです」
――珍しいものがあるとか。
「玄関に水琴窟があります。なかなかいい響きですよ」
【3室、1泊2食付き1万6千円(税別)から】