「にっぽんの温泉100選」中間集計、1位は草津温泉


観光経済新聞社は5日、主催する第23回「にっぽんの温泉100選」(観光関連9団体後援、トラベルジャーナル社協賛)の中間集計をまとめ、発表した。それによると、6年連続1位の草津(群馬県)が中間段階でトップの座を守り、7年連続に王手をかけた。以下、登別(北海道)、由布院(大分)、黒川(熊本)と続く。ベスト10に大きな変動は見られない。投票は10月末に締め切られ、最終順位は12月初旬に開かれる100選実行委員会の審査で決まる。草津温泉がこのまま逃げ切るのかどうか、今後の投票の行方が注目される。

 旅行会社への投票は7月からスタート。中間発表は事務局(本社)に届いた投票はがきを集計した。9月末時点で約1万300枚のはがきが集まっている。

 旅行会社の支持を受け1位となった草津温泉。「泉質宣言」を打ち出すほど泉質に自信を持ち、「湯畑」を中心とした温泉情緒や充実した宿泊施設、白根山や湯釜といった観光スポットも多い。旅行会社にとっては消費者に勧めやすく、送客しやすい点が評価されたと思われる。特に、首都圏に拠点を置く旅行会社の票が多いのが特徴。

 2位の登別と草津の得票差は約100票。今後の投票次第では順位の入れ替わりもありそうだ。9位の城崎(兵庫)は第21回以来のベストテン入り。また、下呂(岐阜)と和倉(石川)の差も接近しており、10位争いも目を離せない。

 前回88位と知名度が高い割に下位に甘んじていたこんぴら(香川)だが、中間段階では49位と順位を上げ面目を保った。

 一方、最終結果で3位だった指宿(鹿児島)は6位にダウン。NHK大河ドラマ「篤姫」(08年放送)効果の反動が出たようだ。また、10位だった鬼怒川・川治(栃木)も29位と大きくランクを下げた。

 中間段階で新たに100選にランクインしたのは12温泉あった。このうち、観音(静岡)は圏外からいきなり59位と大きく躍進。奥鬼怒(栃木)、蔦(青森)も健闘。

 なお、実行委は日本観光旅館連盟、国際観光旅館連盟、全国旅館生活衛生同業組合連合会、日本温泉協会、日本旅行業協会、全国旅行業協会、日本観光協会、日本政府観光局(JNTO)、財団法人日本交通公社から選ばれたメンバーで構成している。

 最終結果は12月19日付紙面に掲載する。


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