新潟県全域と山形県庄内地域を対象とする「新潟デスティネーションキャンペーン(DC)」が1日開幕した。東京のJR上野駅ではオープニングセレモニーが行われ、新潟県の神保和男副知事、観光庁の本保芳明長官ら関係者が出席。テープカットやアトラクション、臨時列車の出発式が行われた。
東京新潟県人会による佐渡おけさの上演に続き、あいさつに立った新潟県の神保副知事は「県はNHK『天地人』が放送され、国体、DCなどが開催される今年を『大観光交流年』と位置付けている。訪れたお客さまから『また行ってみたい』と思われるよう、県民挙げて取り組みたい」と述べた。
JR東日本の小縣方樹副社長は「DCは今回が117回目。新潟県では7回目の開催となる。食を中心にした新潟の魅力を、ひとりでも多くの人に味わってもらいたい」と述べた。
来賓を代表して観光庁の本保長官は「DCは国内観光キャンペーンで最強のものだ。新潟が元気になることで、日本の観光全体が元気になるよう願う」、日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)の舩山龍二会長は「キャンペーンテーマの食は、地域の風土を表す最大の観光資源。食だけでなく、美しい自然や温泉、伝統芸能、おもてなしも存分に味わってほしい」と述べた。
引き続き新潟へ向かう観光客の代表に東京新潟県人会の平辰会長と新潟県観光協会の高橋正会長から記念品を贈呈。旅館女将らを交えたテープカットと甲冑武者の掛け声で出陣式が行われた。
このあとJR東日本の大人の休日倶楽部会員の趣味の旅行で新潟へ向かう300人らを乗せた新幹線臨時列車の出発式を行い、関係者が列車の出発をホームで見送った。
新潟DCは12月31日までの3カ月間開催。「うまさぎっしり新潟」をキャッチフレーズに、同県の食の魅力を伝える様々な企画を各地で用意している。
新潟県旅館組合の野澤幸司理事長は「待ちに待ったオープニング。2度の震災で全国の皆さまから大変なご支援をいただいた。この感謝の気持ちを忘れず、最高のおもてなしで皆さまをお迎えしたい」と述べた。
旅館女将を交えたテープカット