来年1月から放映されるNHK大河ドラマ「篤姫」に合わせて、鹿児島市の複合商業施設ドルフィンポート内にオープンする「篤姫館」の概要がこのほど、実行委員会(会長=森博幸・鹿児島市長)から発表された。開設期間は来年1月6日から09年1月12日まで。江戸城大奥の再現コーナーやドラマに使われた衣装などを展示。篤姫ゆかりの地なども紹介し、鹿児島を全国にアピールする。
コンセプトは、「篤姫の道、薩摩のこころ」。鹿児島城下に生まれ、第13代将軍徳川家定の御台所となった篤姫の生涯に加え、明治維新に薩摩が果たした役割などを紹介。観光拠点として全国に鹿児島をPRするほか、住民に郷土の歴史を再認識してもらう。
篤姫館の広さは約400平方メートル。展示は3部構成になっている。「『篤姫』絢爛豪華な女たちの世界」の部では、大奥の御鈴廊下をモチーフにしたエントランスに、襖や欄間、調度品、桜を配した坪庭を設置し、大奥のイメージを再現。大河ドラマの登場人物や当時の時代背景などを紹介する。
「『薩摩から江戸へ』幕末シンデレラストーリー」の部では、篤姫の実家である今和泉島津家について解説。ドラマの撮影に使われた衣装などを展示する。
「『そして近代へ』篤姫の道、薩摩のこころ」の部では、徳川幕府の終えんと晩年のエピソードを紹介するほか、鹿児島県内の篤姫ゆかりの地や地域の特産物や工芸品を展示する。
入館料は大人(高校生以上)500円、小人(小中学生以下)250円。15人以上の団体は大人400円、小人200円。
鹿児島市、鹿児島県などが事業費1億7600万円をかけて設置。期間中の入館者は約20万人を見込む。
「篤姫館」のイメージ