KNT-CTホールディングスは27日、グループ体制の再編を行うと発表した。同社完全子会社である近畿日本ツーリスト(KNT)と近畿日本ツーリスト個人旅行(KNT個人)を会社分割し、新たに地域旅行会社、インバウンド専門旅行会社を設立する。
KNTとKNT個人の事業統括部門はKNT-CTホールディングスに吸収。グループ横断的な事業戦略の策定機能と事業推進機能を強化する。
6月1日付で、近畿日本ツ―リスト中部(KNT中部)、近畿日本ツ―リスト関西(KNT関西)、KNT‐CT訪日旅行(KNT訪日)を設立。KNTとKNT個人旅行を分割会社とし、KNT中部、KNT関西、KNT訪日をそれぞれ承継会社とする分割型吸収分割を実施する。新会社3社の事業開始日は10月1日を予定している。
これにより、同グループの地域旅行会社は、北海道、東北、中国四国、九州に、中部と関西の2社を加えた6社体制となる。
さらに来年4月1日の事業開始予定で、地域旅行会社3社、インターネット専門旅行会社も新たに設立する。地域旅行会社は、近畿日本ツーリスト首都圏、近畿日本ツーリスト関東、近畿日本ツーリストEECの3社を、インターネット専門旅行会社は、近畿日本ツ―リストWEBを設立する。
今回の事業構造改革では、2段階の組織再編で、現在の32社体制を37社体制にする。各地域マーケット、専門マーケットに対するマーケティング機能の強化、意思決定の迅速化を図り、競争が激化しているツーリズム業界内で、持続的成長が可能な体制を整える。