全日本空輸は22日、燃料特別付加運賃(燃油サーチャージ)込みの旅行会社向けのパッケージ旅行国際線運賃を発売すると発表した。「別建てサーチャージの徴収は海外旅行離れへの大きな阻害要因」と訴える日本旅行業協会(JATA)の要望にこたえた。
来年4月分からの発売で運賃は半年ごとに改定する。これにより半年ごとに主力パッケージ商品のパンフレットを作成する旅行会社は、09年上期以降に発売する商品からサーチャージ分を含めた料金を表示できるようになる。当該旅行商品の発売開始後実際の燃油サーチャージが変動した場合、初めに提示した運賃総額は変更しない。適用する対象商品の詳細は旅行会社との間で個別に決める。
日本航空でも旅行会社向け国際線運賃を設定する方針で一部の旅行会社と個別に検討に入っている。
これまでサーチャージは3カ月ごとに改定。旅行会社は参加者に対し旅行代金とは別に燃油サーチャージを徴収していたが、「導入当時からは想定外のレベル」(JATA)にまで上がり、消費者の不信感が募っていた。