全日本空輸(ANA)は11日、羽田空港国内線のANA SUITE LOUNGE(羽田空港第2ターミナル本館南側4階)でブイキューブ(東京都港区)の防音個室ブース「テレキューブ」の設置トライアルを始めた。実施期間は約3カ月間。「利用者の声を取り入れ、実用化に向けた検討を進める」と同社。
設置トライアルは、乗客の新たなニーズに応えたラウンジ環境づくりが目的。「周囲の音や視線を気にせずに利用できる個室タイプのブースがほしい」という空港ラウンジでリモート会議を行う人の声に応えた。ブースは3台設置されている。
テレキューブは、外部の音を気にならない程度に遮断し、内部からの音漏れも少ない防音設計。電話やウェブ会議で周囲を気にせずにコミュニケーションができる。室内にはPCを置けるデスクやソファ、コンセントを完備し、充電しながら作業ができる。ブースの天井には2個の換気ファンを装備し、ブース内の空気を換気するほか、密閉を防ぐ効果もある。また、耐薬仕様のソファや抗ウイルス・抗菌性のある表面材の仕様のテーブルを設けるなど、衛生に配慮した防音個室ブースとなっている。