ANAグループはこのほど、九州復興支援「でかけよう九州」プロジェクトをスタートした。第1弾は、送客支援、地元産品支援、復興支援を実施するため、九州発着路線の「旅割」のタイムセールスやスカイメイト、シニア空割りの値下げなどを行う。同プロジェクトの公式サイト=写真=も開設し、活動内容を順次更新する。
送客支援では、国内外からの九州旅行を盛り上げようと、東京、大阪、名古屋からの九州発着路線で旅割のタイムセールの実施や、訪日旅行者向け運賃「ANA Experience JAPAN Fare」の値下げを行う。大分、熊本地域の地元支援として、熊本、大分発着路線で、大学生の就職活動や帰省をサポートするスカイメイトの値下げ、ボランティア活動への参加などシニア層の移動を後押しするため、シニア空割の値下げを行う。
また、ANAスカイホリデーをはじめ、各旅行会社と連携して九州地区の旅行商品設定を強化。九州で利用できるクーポンや特典など、地元の消費を活性化する付加価値の付与や、九州域内のバス周遊観光を応援するプランを展開する。
地元産品支援では、九州産品を機内やラウンジ、インターネットで提供、販売する。具体的には薩摩焼酎を全国の国内線ラウンジで提供。プレミアムクラスでは熊本の菓子の提供や、インターネットショッピング「A—style」で九州産品特集を行い、畜産品から薩摩焼酎など熊本の名産品を紹介。商品購入で加算されるマイルが2〜3倍になるキャンペーンも実施する。
復興支援では、航空機への動力補給、空港特殊設備の保守やフードカートの製造、販売を行うエージーピーと連携して、航空機用冷暖房車を導入。行政サービスの窓口が置かれている熊本県益城町公民館の講堂の冷房機器が被災により使用できないため、8月31日まで航空機用冷暖房車の冷房機能を使った空調管理を行う。