ANAとJALは1日、グランドハンドリング業務における作業資格の相互承認を開始した。
全日本空輸株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:井上慎一、以下「ANA」)、および日本航空株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:鳥取三津子、以下「JAL」)は、2023年11月24日の共同リリース「持続可能な空港グランドハンドリングに向け、ANAとJALが共同で具体的な取り組みの検討を開始しました」の内容に則り、2024年4月1日より、両社の委託先事業者が同一である国内10空港において、グランドハンドリング分野における作業資格を相互に承認する仕組みの運用を開始しました。
「持続可能な空港グランドハンドリングに向け、ANAとJALが共同で具体的な取り組みの検討を開始しました」
今回の仕組みで対象としている資格は、グランドハンドリング業務における基礎的な資格を中心とした7資格であり、ANAまたはJALどちらかの資格を取得した後に、他方の資格取得をする際、差異部分の知識確認・座学教育のみで資格を付与する仕組みとしております。
これにより、両社の委託先事業者が同一であるランプハンドリング作業(飛行機の地上移動や、貨物・手荷物を搭降載・搬送する業務等)における教育訓練の時間が大幅に短縮できるとともに、ANAとJAL両社の作業に従事できる資格者の早期養成を図ることができ、グランドハンドリング事業者にとって、業務の効率化と繁忙緩和に繋げることができるようになります。
今後もANAとJALは、将来にわたり航空運送事業を維持発展させ、お客様への安定的なサービスを提供することを目的とした協調施策として、各種教育や作業手順の共通化、機器等の共同調達や共同利用の拡大等について、2024年度においても検討、実行を継続していきます。また、業界全体で解決すべき問題については、空港グランドハンドリング協会を中心に企業の枠を越えて取り組んでいきます。
【対象資格(7資格)】※写真下記載が資格名称
【対象空港(10空港)】
■委託先グランドハンドリング事業者が同じ空港(一次委託先)
利尻、根室中標津、函館、秋田、仙台、新潟、岡山、徳島、高知、鹿児島