全国旅行業協会(ANTA)は15日、自然災害など不測の事態のリスクに備える保険「全旅協 旅行催行中止保険」を創設した。支払い保険金は、催行を中止した企画旅行代金の10%。中小旅行業者の経営の安定を図る。
保険は、会員旅行会社が加入者証に記載している企画旅行を旅行開始前に催行中止した場合に損失を補償するというもの。自社催行の企画旅行が対象で、手配旅行、他社代理販売旅行には使えない。ツアー単位(粗利率10%以上)での加入となり、旅行出発の3カ月前から14日前までの申し込みが必要となる。また、加入時に申告した金額で固定され、加入後の人数変更など代金変動はできない。
補償対象は(1)地震、噴火、津波(2)海外における暴動、テロ(3)台風、大雪などによる交通機関の運休、欠航(4)道路の通行止め(5)宿泊施設の営業不能(6)目的地の甚大な被災。
支払い限度額は、1旅行当たり1千万円まで。1年間の加入を通じて1千万円が限度。