全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)は来年2月11日、第10回「国内観光活性化フォーラムin和歌山」を和歌山県和歌山市で開く。テーマを「観光振興と未来の創造!」とし、国内旅行の活性化と着地型旅行事業の推進を図る。併せて共催団体の株式会社全旅では、一昨年の豪雨によりダメージを受けた和歌山県の各観光地の復興を支援するため、着地型旅行「地旅」のPRイベント「地旅博覧会in和歌山」を開催する。
国内観光活性化フォーラムは、ANTA会員の旅行会社、都道府県の観光関係担当者、運輸・宿泊関係者、一般来訪者など1万人の参加を予定している。会場は「和歌山ビッグウエーブ」。
記念講演では和歌山県出身の芥川賞作家、辻原登氏が登壇。パネルディスカッション「観光振興と未来の創造」では、パネリストに二階ANTA会長、仁坂吉伸・和歌山県知事、久保成人・観光庁長官、菊間潤吾・日本旅行業協会(JATA)会長、張西龍・中国国家観光局(東京)首席代表、朴三求・錦湖アシアナグループ会長、芹川洋一・日本経済新聞論説委員長、田中理恵・ロンドンオリンピック女子体操日本代表という、中国、韓国も交えた観光業界の豪華な顔ぶれを迎える。
「地旅大賞」や「学生がつくる着地型旅行プラン」の表彰も行う。
地旅博覧会は今回が初の開催で、「弁財船・北前船と日本の祭り」をメーンテーマにしている。会場は和歌山ビッグウエーブと隣接する「和歌山ビッグホエール」。
オープニングイベント「雑賀鉄砲衆による火縄銃演武」、歓迎イベント「和太鼓演奏」「熊野古道 藤原定家の熊野詣」などを展開。日本、中国、韓国、ベトナムの歌や演奏を披露する日中越交流イベントも計画する。
日本全国の芸能ショーでは、牛深ハイヤ、佐渡おけさなど、弁財船と北前船によって広まったハイヤ節が披露され、和歌山をはじめとする全国のご当地キャラクターも登場する。
各地の飲食・物産販売ブースも設置されるなど、終日にぎやなか催しが繰り広げられる。