全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)は3日、全国からANTA会員の旅行業者など1300人を集めて、石川県金沢市で「第12回国内観光活性化フォーラムinいしかわ」を開催した。石川県の観光活性化と着地型旅行の推進を目的としたもので、石川県へ3万人以上を送客するキャンペーンを実施することも決めた。
地元実行委員会の北敏一委員長(石川県支部長)の開会宣言で幕を開けた。冒頭のあいさつで二階会長は「本フォーラムの開催を契機として石川県内の各自治体、宿泊施設など観光関係者と私たちANTA会員の旅行業者がお互いにスクラムを組んで、石川県の観光振興と地域経済の活性化のためにお役に立てるよう努力する」と発言。また、自民党幹事長の立場から「観光立国の実現は地方創生の観点からも非常に重要だ。政府、自民党を挙げて、これに取り組んでいく」と決意を示した。
その後、観光庁の瓦林康人審議官による基調講演、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長による記念講演を開催。昨年7~12月に実施した「明治維新鹿児島送客キャンペーン」に関する表彰も行い、最優秀会員のビーウェーブ(大阪府)、優秀会員の南西旅行開発(東京都)、準優秀会員のトラベルジャパン(宮崎県)、トラベル・エー(石川県)に感謝状と記念品を贈呈した。同キャンペーンによる送客数は3万2300人で、目標の3万人を超えた。
「学生がつくる石川県の着地型旅行プランコンペ」の表彰式も実施。最優秀賞には北陸学院大学短期大学部の林優里さんと善田麻珠子さんの作品が選ばれた。
昨年の鹿児島に引き続いて、今回のフォーラムの開催を契機に「石川送客キャンペーン」を実施することが提案され、会場からの大きな拍手で賛同を得た。今年4月から12月までに全国から3万人以上の送客を目指す。
次回の第13回国内観光活性化フォーラムは18年2月14日に高知で開催する。四国では初めて。フォーラムの終わりに引継式が行われ、四国地方支部長連絡会の山中盛世議長に大会旗が渡された。