全国旅行業協会(ANTA)は、観光を通じた東北の復興と地域振興を目的に開催中の「東北観光博」に協力する。7月からANTA会員が手がけた東北観光博へのツアーの参加者に対して、旅行代金の一部を助成。ツアー参加者を集め、送客で支援していく。
対象者は、東日本大震災で被災した、また、風評被害が発生した東北6県(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)と隣接3県(栃木、茨城、千葉)に在住、在勤、在学する、東北観光博28ゾーンへのツアーの参加者。対象となるツアーは、ANTA会員旅行会社が「東北観光博応援ツアー」として実施する企画旅行および手配旅行。
助成額は、1人につき宿泊ツアーが3千円、日帰りツアーが1千円。1万人分、2400万円の予算を用意した。期間は12月31日までだが、予算額に達した時点で終了する。
ANTAでは、大震災からの観光復興を支援する「東北・東日本観光復興支援キャンペーン」に取り組んでおり、今回のツアー助成による送客もその一環。東北の人々に旅行をしてもらおうとの狙いもある。