全国旅行業協会(ANTA、会長=二階俊博衆議院議員)と日本旅行業協会(JATA)は、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)が実施した加盟国訪問団に参加し、インドネシアのロンボク島を4月25日に訪問。ロンボク島の観光を日本市場に売り込みたいとするインドネシア政府の要請に応え、両団体が協力して送客に努める考えを示した。
ERIAは東アジアの経済統合を推進するための政策研究・提言を行う国際的機関で、元経済産業相の二階会長がイニシアティブをとって、「東アジア版OECD」として2008年に設置。ASEAN諸国と日本、中国、韓国など計16カ国が参加している。
訪問団は「ERIAを支援する超党派議員連盟」のメンバーと、各国との経済関係強化に関心の高い企業の関係者で構成。二階会長はERIA議連の会長を務める。
インドネシア政府との会合は「ERIA議連とアセアン観光を考える会」として開かれ、ERIA議連では林幹雄、伊藤忠彦の両衆院議員も出席。これにANTAの徳永雅典副会長ら4人、JATAの菊間潤吾会長ほか、JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行の会員など10人が加わった。
会で二階会長は「先日訪日されたインドネシアのギナンジャール大統領諮問委員会委員は、ぜひロンボクを見てほしいと繰り返し話されていた。JATAとANTAが力を合わせ、国土交通省などの指導を得ながら、皆さんの注文にこたえていきたい」と強調。インドネシアのイ・グデ・ピテナ観光創造経済省観光資源創造経済局長官は「ロンボクにはたくさんの自然観光資源がある」などと語り、来訪を歓迎した。
また、菊間JATA会長らは「日本マーケットの現状と課題」について説明した。
ANTA、JATAの一行は、前日の24日にはバリ島を視察。バリ島の観光関係者と観光促進の意見交換も行っている。
ERIA議連とアセアン観光を考える会