ASEAN(東南アジア諸国連合)の10カ国と日中韓3カ国による第20回ASEANプラス3観光相会合が5日、テレビ会合で開かれ、日本からは鳩山二郎国土交通大臣政務官が出席した。観光協力に関する今後5カ年のワークプラン(具体的な取り組みをまとめた計画)を採択した。
ワークプランは、新型コロナウイルス感染症の流行によって経済的な打撃を受けている観光産業の回復にもつながるものとして各国が賛同した。ワークプランには、持続可能な観光の推進▽域内観光交流増加のための新たな旅行商品開発▽観光危機管理▽旅行関係データの共有―など12の分野で38の具体的な取り組みが定められている。
鳩山大臣政務官は、ASEANとの双方向交流の回復について、日本アセアンセンターなど官民のさまざまな取り組みを紹介。観光交流の再開に向けては、今後、新型コロナの感染状況が落ち着いている国・地域から、旅行の主催者に防疫措置などを徹底させた上で、少人数の団体の受け入れを試行していく方針を説明した。