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鬼怒川渓谷沿いの喧噪から離れた高台で、50年を超えるおもてなしを育む夢の季。その歴史を物語るのがめぐる歳月に風格を増した池泉式の日本庭園だ。季節折々、朝な夕なに移り変わっていく風情は、さながら万華鏡のよう。暮れなずむ頃にはライトアップされ、得も言われぬ情感で魅了する。その庭風情に寄り添う憩いのひとときは多彩な楽しみに満ちている。

建物はこの日本庭園を抱く本館と別館静龍、リゾート棟からなり、７タイプの客室が用意されている。本館客室は２～５階に次の間和室を備えた一般客室、６～８階の『寛のフロアー』にツインベッドを備えた贅沢な貴賓室や和モダンテイストの和洋室、お洒落なラグジュアリーツイン。別館静龍には１階に庭園を眺めながら心静かに過ごせる贅沢な特別室、さらに広々としたリビングルームや和室、２ベッドルーム、パウダールームを備えた最上級特別客室『佳夢里』などが揃う。見事な庭園を望むやすらぎ空間はいずれも風雅な別荘の趣。休息に読書にと、心静かな至福の時間を過ごせる。

鬼怒川温泉は江戸時代に発見された由緒ある温泉。その良泉がもたらす癒しを「九湯ゆめぐり」でバラエティ豊かに楽しめるのも大きな魅力だ。それぞれに内湯と露天風呂が併設された『鬼怒の砦』と『きぬの夢』には、心地よい浮遊感でリラックスさせてくれる深湯露天風呂をはじめ、心臓の負担を減らしながらも温浴効果が得られるジャクジー寝湯、ミクロの泡で肌をすべすべに磨き上げる不思議な乳白色のシルクバス、肌に優しいミストサウナなど、男女入替で楽しめる９つの湯処があって、夢見心地のひとときへと誘っている。家族やカップル向けには畳の休み処付の貸切露天風呂『かく恋慕』がおすすめだ。湯船も木や陶器、石など５タイプから選べる。夜にはライトアップされ、隠れ家風の雰囲気を醸し出している。湯上がりの甘酒や冷茶などのサービスも嬉しい。

食事はプランに応じて趣が異なる３つの食事処に用意される。庭園を眺める純和風料亭『山科』では一品一品真心込めて手作りされた極上の京風会席を和やかな雰囲気とともに満喫できる。オープンキッチンスタイルの和ダイニング『和伽那』では、掘り炬燵式の席やテーブル席で有機野菜や地元の旬の食材を活かした手作り料理を味わえる。ライブ感もたっぷり。出来たて料理がグッドタイミングで運ばれてくる。旬彩籠盛会席の盛り付けも見事。茶道・華道の技術を活かして食膳に四季が演出される。目の前で釜で炊き上げる栃木産コシヒカリの美味しさも評判を呼ぶ。新感覚の食処『L’Amusant（ラミュゾン）』は会話と食事とお酒を楽しむ大人の空間。和の要素を基本にしながらも洋のスタイルにこだわったお洒落な和食「洋彩和膳」が堪能できる。

食後のひとときを彩る施設の多彩さも大型の宿ならでは。スパ＆エステ『ＫＡＩＫＡ』では花々からインスピレーションを受けた高貴なオリジナル・アロマオイルで心身のバランスを整え、五感を目覚めさせてくれる。カップルには２人用ルームも用意されている。シックな空間にワインやウィスキーを豊富に揃えたバーラウンジ『ル・ブーケ』も大人の時間を奏でる。鬼怒川のすばらしい自然や四季めぐる日本庭園の趣、温泉に身を委ねながら満喫する和のリゾートタイム。その名のとおり「夢の季」を実感する。