ベストセレクション

「伯耆富士」大山の美しいフォルムや日本海を遠望する皆生つるや。笑顔のスタッフが行き交うおもてなし空間は華やかさと気品に満ち、憩いのひとときには三代の女将による心温まるもてなしが評判を呼ぶ。

建物は東館と南館からなり、南館では回廊から眺める『つくよみの庭』が季節のやさしい彩りを浮かべて佇んでいる。つくよみとは月読命。月の神宿る庭。ライトアップされる夜には神秘とも幻想ともいえる情景で眺める人を魅了する。地元作家の美術品が展示されたギャラリーも憩いのスペースになっている。

客室には和のやすらぎ。東館では角部屋が女子会などに人気を集めるが、８階の貴賓室『瑞鶴』『松鶴』は主室に次の間、檜露天風呂を加えた贅沢な広さの純和風空間になっていて、伯耆大山や美保湾の朝焼けを眺める優雅な滞在を約束している。標準的な和室や洋室ツインを備えた南館には、日本海を遠望するベッド付客室『遊鶴』があり、琉球畳が醸し出すモダンな雰囲気が人気を呼ぶ。

温泉は海中から湧き上がるミネラル成分豊富な塩湯、保湿効果が高い美肌の湯だ。開放的な露天風呂とひと続きになった大浴場ではほのかな磯の香と肌に柔らかな湯に包まれながら癒しのひとときが楽しめる。湯上がりの肌が鎮まる頃には夕餉の時間。プランに応じて部屋や料亭個室、最上階の会食場に用意される。近くの境港で水揚げされたばかりの魚介類や鳥取和牛、大山の麓で育った地元野菜、県産こしひかりなど山陰の恵み満載の会席料理は宿自慢の美食膳。美味しいものを少量ずつ楽しみたいという人のための「美味少量会席」なども用意されている。趣向を変えて１階の『ステーキハウス蘭』で本格的な鉄板焼きを堪能するのもいい。朝食時には昨年リニューアルされた会食場で秀峰大山と日本海の絶景も楽しめる。