BIGLOBE、25年の温泉トレンド予測を発表 キーワードは穴場温泉地、ニュー温泉地、体験型温泉宿


トークセッションの様子

 BIGLOBEはこのほど、「第16回みんなで選ぶ温泉大賞」(以下、温泉大賞)の結果を発表した。今回の温泉大賞では、温泉や旅行にかかわるプロフェッショナル「温泉賢人」が、今年の温泉トレンド予測や魅力的な温泉地について語る「BIGLOBE×温泉賢人」を公式サイト上に公開(https://travel.biglobe.ne.jp/onsen/award/016/kenjin/)。17日に都内で開かれた温泉大賞の表彰状授与式では、温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリストの石井宏子氏、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏を招き、「温泉賢人」として今年の温泉トレンドやお気に入りの温泉地について語るトークセッションが行われた。

 トークセッションは、石井氏と鳥海氏の2氏に加え、BIGLOBEのリアライズ事業本部直販営業部の西尾真由美氏が登壇。2025年の温泉トレンドの特徴として、「ちょいズラし穴場温泉」「進化するニュー温泉地」「体験型温泉宿」の三つを紹介した。

 「ちょいズラし穴場温泉」は人気の温泉地から離れた場所にある、あまり知られていない静かな温泉地を指す。訪日観光客が日本各地の温泉地に多く訪れるようになり、日本人観光客が気軽に国内温泉旅行を楽しむことが難しくなりつつある近年、混雑を避けて質の高泉質や地元ならではの文化・グルメを楽しめる「穴場の温泉地」が人気を集めると予測した。石井氏は、特に注目の温泉地として群馬県の水上温泉や山形県の肘折温泉を紹介。特に水上温泉の「法師温泉 長寿館」は、施設のうち3棟が国の登録有形文化財に指定されていると説明した。

 「進化するニュー温泉地」は、バブル崩壊により旅行者が減少した後、新たな形で進化した温泉地を指す。宿のリニューアルに加え、空き家の改装、人手不足問題の解消、飲食店舗の進出などにより、夜のにぎわいづくりの創出や地域の特性を生かした共存共栄の形を目指す温泉地として、石井氏・鳥海氏は愛媛県の道後温泉や兵庫県の城崎温泉をピックアップ。鳥海氏はワーケーションに最適な点も評価した。

 「体験型温泉宿」は、ユニークなテーマやコンセプトを掲げ、宿にいながら特別な体験ができる宿泊施設を指す。昨今の円安や物価高騰により、旅行においても「質」が重視される傾向があるという。その代表例として、新潟県六日町温泉の「Ryugon」で体験できる土間でのクッキングや、佐賀県嬉野温泉「和多屋別荘」での茶土器制作体験、選書が面白いブックホテルとして人気を集める長野県浅間温泉の「松本十帖」などが紹介された。

 「BIGLOBE×温泉賢人」のページ内では2025年の温泉トレンド予測の解説に加え、温泉賢人12氏の「I LOVE 温泉リスト」も順次公開予定だ。

トークセッションの様子
トークセッションの様子(左から鳥海氏、石井氏、西尾氏)

 
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