EYストラテジー・アンド・コンサルティングは11月26日、「生成AIがツーリズム産業にもたらす影響」についてリポートを発表した。同社ストラテジックインパクト・パートナーの平林知高氏がオンライン記者会見で詳細を解説。「これまで相対的に弱い立場にあった宿泊施設などのサプライヤーが、AIによって力を取り戻し、産業構造が劇的に変化する可能性がある」と述べた。
平林氏は、ツーリズム産業のインパクトについて「インバウンド消費額は、2023年輸出額では自動車に次ぐ、重要な産業となり、30年の政府目標15兆円に到達すれば、自動車と肩を並べるリーディング産業になる」と指摘。さらに「ツーリズムとは、地域・目的地に外需を取り込むことであり、あらゆる産業がツーリズムによる恩恵に関連しており、経済成長の機会がある」と述べ、ツーリズム産業の重要性を示した。その上で、「すそ野の広いツーリズム産業にあらゆる産業が参加することで、地域の巨大なデータベースが構築され、ツーリズムをハブとした重要な地域インフラになる可能性がある」として、ツーリズム産業が内包する情報価値とその潜在力を強調した。
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