G20(20ヶ国・地域)観光大臣会合が6月21日にインドのゴアで開催され、議長国のインドをはじめとしたメンバー国に加え、34の国や国際機関が参加した。なお、メンバー国の中国は当日欠席した。
観光大臣会合では「SDGs達成のための手段としての観光」をテーマに議論を実施。環境・社会・経済などの包括的な観点から、関係者が一体となって観光施策に取り組む必要性につき共通理解が得られたという。さらに会議の総括として、持続可能な開発目標達成のための手段としての観光のための「ゴア・ロードマップ」を策定。(1)グリーンな観光(2)デジタル化(3)観光人材のスキル(4)観光零細中小企業(5)観光地マネジメントの優先5分野において、課題や推奨される取組例などを取りまとめた。
なお、日本からは和田浩一観光庁長官や白鳥綱重観光庁国際関係参事官らが出席。観光庁によれば、環境に配慮するだけでなく社会・経済の持続可能性を高める観光を含めた広義の「持続可能な観光」の重要性について訴えるとともに、双方向の人的交流は経済的効果だけでなく相互理解の増進・平和につながることについても発信したという。