JTBは4日、ゴールデンウイーク(GW、4月25日〜5月5日出発日基準)の宿泊旅行動向の見通しを発表した。国内旅行人数は前年比1.0%増となる2223万人を予測。旅行平均費用も3万5900円と2.9%伸びる。「足元の景況感が良くなったことが、旅行消費を後押ししている」とJTB。
今年は4月27〜29日の3連休と5月3〜6日の4連休に分かれ、連休間の平日が3日と昨年よりも1日長い。海外旅行人数は56万6千人と5.0%減の見込み。前半と後半に分散する傾向が強まり、海外旅行よりも国内旅行が選ばれたようだ。国内と海外を合わせた総旅行人数では前年を0.8%上回っている。
国内旅行人数は2000年以降では最も多い。東京スカイツリーに加えて、日本郵便が3月に開業した商業施設「KITTE」や30周年記念イベントを展開する東京ディズニーリゾートなども話題となり、東京方面の人気が継続。NHK大河ドラマ「八重の桜」の放映で会津が注目を集め、連続テレビ小説「あまちゃん」では三陸が舞台となり、東北方面への観光客の増加も期待される。
伊勢神宮では20年に一度の「式年遷宮」、出雲大社では60年ぶりの「大遷宮」が行われ、伊勢志摩方面や山陰方面はその周辺観光地も含めてにぎわいそうだ。
アンケートでは「旅行の支出を増やしたい」との回答は25.1%で昨年よりも12.4%の大幅なアップ。人数は減じた海外旅行も平均費用では22万3400円と6.4%の増加となっている。