JTBは、ゴールデンウイーク(GW、24日〜5月4日出発日基準)の宿泊旅行の動向見通しをまとめた。国内旅行人数は前年比27.8%減の1565万9千人と、東日本大震災の影響を大きく受ける見込み。「4月に入り春らしい気候になるにつれ、旅行の申し込みも増えつつある」(JTB)ことから、観光業界としては、増加しつつある間際の予約をいかに取り込めるかが挽回のカギだ。
東日本方面よりも震災の影響が比較的軽い関西、九州、沖縄など西日本方面の旅行需要が高い。「特に九州は新幹線が3月12日に博多から鹿児島中央まで全線開業し、3月に開業した『JR博多シティ』とともに大きな人気を呼んでいる」とJTB。
国内宿泊のピークは5月3日で、これに次ぐのが4日、4月29日。平均旅行費用は3.0%減の3万5千円となり、旅行消費額も30.0%減の5481億円と予測する。
海外旅行は、5月2日を休めば7日間連続の休みとなる日並びだが、16.6%減の43万1千人を見込む。「長期の休みが取りやすいことから、欧州、北米が人気」(JTB)。旅行平均費用は5.2%増の23万6千円。