三重県によると、今年のゴールデンウイーク(GW、4月29日~5月5日)の県内主要21施設の観光入り込み客数は延べ80万5178人だった。昨年のGWは緊急事態宣言下で調査を中止したため、新型コロナウイルスがまん延していない2019年(4月27日~5月6日)と比べると73.2%減、219万7680人減った。
減少の背景には、県が緊急警戒宣言を発出していたことや、4都府県が緊急事態宣言下にあったことがある。また、「警戒宣言を受け、自主的に営業時間を短縮したり、イベントを自粛する施設もみられた」と観光政策課。1日当たりの入り込み客数は11万5025人、同61.7%減だった。21施設全てで19年を下回っている。
伊勢神宮は19年が改元に当たり、過去最高の参拝者数(88万2152人)を記録した反動もあり、同87.3%減の11万1964人と大幅に減少。特に外宮の落ち込みが大きく、同89.3%減の3万6545人にとどまっている。
最も減少幅が大きかったのは御殿場海岸で、同88.3%減の1万1100人だった。「大潮の時期がGW期間とずれたことが影響した」という。
各施設からは「団体客の予約がキャンセルとなり、個人客が大半だった」「天候に恵まれなかった」などの声が上がり、コロナ禍の中、苦戦を強いられた。