JTBは2日、ゴールデンウイーク(GW、出発日基準4月24日〜5月4日)に宿泊旅行に出掛ける人の動向見通しを発表した。今年は5月1〜5日が5連休で、4月30日を休めば7日間連続の長期休暇も取れる。日並びの良さから、国内旅行は前年を0.9%上回る2150万人の旅行者数を予測。海外旅行者数も4.3%増の50万8千人と3年ぶりに50万人を超える模様だ。
国内旅行の行く先は、長期の休みを利用して、北海道、四国、沖縄などの遠距離方面を予定している人が多い。24日から主会場の平城宮跡会場がオープンする「平城遷都1300年祭」で、奈良を中心に関西方面への旅行者が増加する。NHKドラマ「龍馬伝」「坂の上の雲」の人気を受け、高知、松山、長崎などゆかりの観光地も注目を集めそう。
費用は前年を3.0%上回り3万8千円と推計している。宿泊は1〜3日が中心。高速道路のETC休日特別割引が7日間連続で適用されるので、ドライブ旅行が大きく増える見込み。
海外旅行は、日並びが良いうえに、円高の定着もあって欧州やハワイの人気が高い。近場ではグアム、中国が好調。旅行平均費用は4.7%増の22万3100円。