JTBは2日、ゴールデンウイーク(GW、4月25日〜5月5日出発日基準)の宿泊旅行動向を発表した。足元の景況感はよく、旅行意欲は堅調。国内旅行は好調で、前年比3.0%増の2335万9千人と過去最高を見込む。
アンケートで聞くと、「旅行支出を増やしたい」が16.7%と前年よりも5.6%増加した。大手企業を中心とした賃金上昇の動きから旅行への支出は意欲的だという。
前半は飛び石型の連休となるため、後半の5月2〜6日の5連休に旅行が集中。国内旅行平均費用は、旅行日数が伸び、旅館・ホテルの利用意向も前年より上がったことから、4.1%増の3万5800円と推計する。
方面別にみると、3月14日の北陸新幹線開業によって北陸方面の旅行が好調。ハリー・ポッターエリアが人気のユニバーサル・スタジオ・ジャパンがある大阪や、朝のドラマの舞台となった北海道への旅行も増加する見込み。観光列車が人気の九州方面も好調だ。
5年半の改修工事を終えた姫路城、善光寺の御開帳、開創1200年の高野山も注目される。
海外旅行は、遠距離の旅行がしにくい日並びや円安傾向、国際情勢の影響などで0.4%減の50万2千人となる見込み。平均費用は5.4%増の26万3千円と推計。短期で旅行できる台湾、タイ、ベトナムが人気だ。