H.I.S.ホテルホールディングス(HD)は3月26日、ホテル展開など、今後の事業展開について発表した。国内は2021年までに12棟、海外は22年までに3棟開業する予定。国内外への開業を加速すると共に、先進技術のロボットとシステムを開発、導入し、世界一のローコストオペレーションの実現を目指す。
同社は、17年3月に開業した「変なホテル東京舞浜」を皮切りに開業を加速。今年に入り博多(福岡県)、心斎橋(大阪府)、西心斎橋(同)、京都(京都府)を開業するなど、これまで計11棟を開業している。
今後は、「エンターテインメント性と快適快眠の進化」をコンセプトに、「遊び心」を取り入れたエンターテインメント性の追求、各ホテルのコンセプトに合わせた装飾や映像プロジェクションで、より楽しく、満足できるサービスの提供を実現する。客室での新たな展開としては、シャープと業務連携し、ロボットコンシェルジュやロボホンルームを展開するなど、ロボットサービスの提供を拡大する。ロボホンは、旅行者とコミュニケーションを行いながら館内情報や観光案内、空調、照明、テレビの操作などを行うロボット型コンシェルジュで、多言語にも対応する。フロントにロボットを配置するロボットフロントでは「光のホログラム」を導入し、ワクワク感、感動の促進を図る。
また、快眠の追求として、フランスベッドが独自に開発した「高密度連続スプリング」などを採用したマットレスの導入や、客室、廊下にアクアメタル技術を施した「ファイテンルームフロア」などを取り入れ、宿泊時のボディケアのサポートを行う。
海外のホテルでは、H.I.S.グループの海外70カ国159都市271拠点(3月26日時点)からの送客力を生かすほか、アクティビティ関連などの販売もホテルを拠点に展開する予定だ。
「変わり続けることを約束するホテルを実現する」と同社。
今後のホテル展開予定は次の通り。
■国内ホテル
変なホテル東京浅草田原町(9月1日開業)▽変なホテル関西空港〈仮〉(11月1日開業予定)▽アクアイグニスりんくう泉州の湯〈仮〉(同)▽変なホテル石川金沢〈仮〉(19年冬開業予定)▽変なホテル京都五条〈仮〉(20年開業予定)▽変なホテル奈良〈仮〉(同)▽アクアイグニス多気〈仮〉(21年開業予定)▽変なホテル仙台〈仮〉(同)▽変なホテル京都3〈仮〉(同)▽変なホテル京都4〈仮〉(同)▽変なホテル沖縄〈仮〉(同)▽変なホテル沖縄離島〈仮〉(同)
■海外ホテル
ニューヨーク〈米国〉(19年開業予定)▽パムッカレ〈トルコ〉(20年開業予定)▽ソウル〈韓国〉(22年開業予定)