H2OとJTB、高槻で関西初のキッズジョブチャンレンジを開催


高槻のご当地キャラ「はにたん」の焼き 印を押したオリジナルの「はに天」づく りを体験

 エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)とJTBは8月24、25の両日、大阪府高槻市で、地域の「観光」「商工」「教育」が三位一体となった職業・経済体験プログラム「キッズジョブチャレンジ」を実施した。同プログラムの関西エリアでの実施は初めてで、両社の共創事業の一環。44の仕事体験プログラムに延べ600人の子どもとその父兄らが参加し、仕事体験を楽しんだ。

キッズジョブチャレンジは、JTBが2018年から福岡県内で開始。仕事体験による職業観の醸成だけでなく、参加した子供に給料としてイベント限定通貨を配ることで、貨幣の価値を知るきっかけづくりと地域経済の活性効果にもつなげられるのが特長だ。同伴する家族による人流や付帯消費の活性化も狙えることから、年々実施地域や参加規模が拡大。全国での子供の参加累計は2万2千人、関係創出人口は5万2千人に及ぶ。

 関西ではCSR(企業の社会的責任)活動の一環として地域住民のQOL(生活の質)向上に向けた取り組みを進めているH2Oが、JTBの同プログラムに関心を持ったのがきっかけで実現。子育て世代向けの店舗づくりなどを進めている高槻での実施となった。

 高槻のプログラムには、H2Oグループの郊外型百貨店「高槻阪急スクエア」(高槻市)とその周辺の施設や周辺商店街の事業者らが参加。百貨店内での化粧品販売や店内アナウンス体験のほか、阪急電車・高槻市駅内での駅員体験、飲食店での高槻のB級グルメ「うどんギョーザ」づくりなどの仕事体験メニューをラインアップした。参加した子供には給料として、高槻市内の協力店で利用できるイベント専用通貨「タカツキケン」を配布する仕組みだ。

 24日に同市内芥川商店街の「ねり天・旬彩和食 山城」で行ったねり天職人体験には、小学生10人とその保護者が参加。ねり天の材料となる魚の説明などを聞いた上で、魚のすり身に豆乳を練り込んだり、ねり天に焼き印を押したりする作業を体験。このほか商店街での疑似販売や保護者への提供と試食なども行った。

 高槻市内から参加した古郷泰介くん(7)は、「すり身はふわふわしていて、こねるのが面白かったし、食べてもおいしかった。また作ってみたい」、同行した母親の信恵さんは「面白そうなのと、遊びとは違った体験ができるということで参加した。お店屋さんごっことは違うリアルな体験ができただけでなく、子供が積極的に参加する姿も見られたし、高槻のねり天についても知ることができて良かった」と語った。

 今後両社は、10月に大阪府の泉州エリアでも同プログラムの実施を予定。高槻で配布したイベント専用通貨の流通実績の検証なども行い、高槻での継続的な実施や、関西の実施エリアの拡大も目指す。


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