Go Toトラベル事業を巡る不正受給問題で、子会社2社が不正に関与したエイチ・アイ・エス(HIS)は18日、観光庁に対し、子会社の管理強化や法令順守の意識向上などの再発防止策を掲げた改善報告書を提出した。観光庁は、報告書に示された改善策が徹底されるか注視していく姿勢を示したほか、不正受給の事実関係についても全容解明に向け、HISに対して追加の調査結果を1月末をめどに報告するよう求めている。
観光庁は昨年12月28日、HISに対して、子会社の管理、監督の欠如などについて厳重注意を行った。これを受けてHISは1月18日、法令順守への意識改革、各社取締役会による監督強化、子会社管理の強化などを柱とする改善報告書を観光庁に提出した。
観光庁の和田浩一長官は1月19日の会見で、「HISの子会社などへの管理、監督は不十分だったと言わざるを得ない。報告書に示された改善策を速やかに実施してもらいたい。それが十分に徹底されるか注視していく」と述べた。
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