
締結式の様子(左から後藤田正純徳島県知事、山野邊淳HIS取締役、嶋田俊平さとゆめ代表取締役)
エイチ・アイ・エス(HIS)と、地域活性化事業を手掛けるさとゆめはこのほど、徳島県と観光振興による地域活性化を目的とした包括連携協定を締結した。同県への新たな国際定期便就航を背景に、インバウンドとアウトバウンド両面での送客促進を図り、地域の活性化と国際交流の推進を目指す。
徳島県では、昨年11月に香港、12月からはソウル行きの国際定期便が就航。インバウンド観光のみならず、アウトバウンド需要の拡大が期待されている。
HISとさとゆめは昨年7月に資本業務提携を締結。同年9月には共同で目的地創出事業「Destination Create Project」を始動させている。同プロジェクトは、各地域の特性を生かした体験や交流などの要素を取り入れ、旅・暮らし・人生の新たな目的地を創出することを目指している。徳島県は、同プロジェクトの第1弾として参画している4地域(山形県河北町、宮崎県椎葉村、熊本県球磨村、徳島県)の一つ。このほかにもHISでは、昨年11月から「任期付職員制度」を活用し、徳島県に専門人材を派遣。観光振興の推進に向けた実務的なサポートを行っている。
同社によると、今回の三者協定により、新たな目的地の創出に加えインバウンド、アウトバウンド両面での送客を促進。同県の地域活性化、国際交流の推進と持続的発展に向けて貢献していくとしている。
今回の提携に基づく連携事項は以下の通り。
(1)徳島県の観光、地域の魅力発信に関すること
(2)インバウンドに関すること
(3)アウトバウンドに関すること
(4)新しい目的地づくりに関すること
(5)その他目的達成のため必要とすること―。
締結式の様子(左から後藤田正純徳島県知事、山野邊淳HIS取締役、嶋田俊平さとゆめ代表取締役)